ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【リンカーベル・アカデミア ~落第魔女とヒミツの儀式~】感想

【男性向け18禁】



2021年08月27日発売
Casket』※リンク先公式HP(18禁)
リンカーベル・アカデミア ~落第魔女とヒミツの儀式~】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約2時間30分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
このゲームのプレイ時が2021年の11月なのですが、1年以内に発売された商業ゲームをプレイするのが凄く珍しい…と書こうとしたのですが、今年発売作6本目なのでさほど珍しく無くなって来ました。


Casketは今までコンスタントに固定ヒロインゲーを作って来られたメーカーのよう。
作品がある事は知っていましたが、触れたのは今作が初でした。
内容は魔法世界召喚物。
100年前、魔王が倒された後に女神が残した宝玉「ノート」という魔法の宝玉がある世界。
人々は自分で魔法を作り出す複式魔法を扱えながらも「ノート」から簡単に魔力を引き出し使う単式魔法が便利な為、単式魔法を使い生活を営んでいた。
文献を漁り100年の時を経て魔王が復活する事をしったエロースは召喚の魔法を唱え主人公を召喚する。
召喚が成功した事で驚くエロース。
現実世界では自堕落に生きてきた主人公は「美少女が居るならコッチの世界が良い」とエロースの使い魔となり、エロースが在籍する魔法女学園に入る事に。
魔女のエロース、龍族のメリィ、錬金術師のヒビキの所属する「静謐部」として共に活動する事になった主人公。
しかし、「静謐部」とは「ノートレス」と呼ばれ、「ノート」から魔力を引き出す事が出来ず、単式魔法を使う事が出来ず魔法が使えない者達が集まる落ちこぼれたちの部活だった。
魔法が使えない中で何故か召喚魔法は成功したエロース。
「静謐部」の3人は個人では魔法が使えないが、主人公と触れる事で「回路」が結ばれ、魔法を使える事に気付く。
果たして本当に魔王は復活をするのか?復活しても倒せるのか?
そんな落ちこぼれの3人と異邦人の主人公の4人は、成績を上げる為に共にクエストに挑んだり、お祭りを楽しんだり、日常を楽しみながら交流を重ねる日々が始まった。


某所で「抜きゲー」のカテゴリに分類され、上記の内容もあり「あーどうせ主人公とセックスする事で魔力が上がるからバンバンセックスするタイプかなぁ」くらいに思っていたのですが…
予想以上に裏切られました!!
前半、全くエロにならず、普通に少女達との交流が続き、4人が一生懸命モンスターを討伐したり楽しく学園生活を過ごし関係が構築されるので、普通にギャルゲーとして楽しく。
エロースとの関係も、いきなり「魔力の為にセックス!」という流れがほぼ無く、序盤世界観を語りながらラブコメ展開で進み、途中でエロースが魔力を上げる為として自慰をする姿を見てしまうシーンがあり、「そこでセックスか?」と思わせながらも本番は無く、「魔力を上げるのを手伝って欲しいけど恋人じゃないから素又で」とお願いするエロースのお願いを聞き入れ本番は無し。
その後、お祭りで箒に乗り空を飛ぶという大役を任されてしまったエロースに大役を努めて欲しく一緒に飛行訓練を開始し。
名家に生まれた事で期待されるのが嫌で、「静謐部」は期待が無かったから楽だったのに主人公から期待をかけられ嫌になったエロースに対し「でも俺は好きな子が自信を無くして落ち込んでいるのは嫌だ!」とエロースに突発的に告白してしまい、祭りの日、主人公と一緒に飛べたエロースが告白に応じてから初めて挿入有りのセックスが描かれたのを見て、「めちゃくちゃ純愛じゃん!!!」と声を上げて喜びました。
めっちゃ主人公とヒロインの関係が段階を踏んでいて、告白後から確かにエロが多くはなりつつも二人が好き合った上でラブラブなッチをするので抜きゲーよりも純愛物としてとても楽しんでいました。
世界設定もありもっと肉体関係から始まる物語を想定していたので嬉しい予想外。
しかも主人公が本当に良い奴で良い奴で、童貞でおっぱい大好きでスケベだけど、本当に女の子が不快に感じる程のスケベはせず。
エロゲで主人公が聖人君子過ぎて性欲が薄いと逆にノリ切れない自分としては主人公の性欲と見ていて女性が不快に感じない程度のスケベさのバランスが良く、「最近のスケベ主人公」のベストな配分。
付き合う前からいきなり尻や胸を突然触るスケベさは無く、「おっぱい大きいなぁ」と見ていてそれがヒロインに気付かれるくらいのスケベさで、とても良かったですし、他のキャラが危険になる時には真っ先に動いて助けたり、エロースと一緒に特訓に付き合ったり。
良い感じに憎めないアホさが有りながらも根が熱い奴で主人公としてとっても好みで。
エロースが本番は嫌だと言ったらちゃんと挿入はしない鋼メンタルやちゃんと自分の気持ちに気付いて勢いとはいえ自分から告白する度量などなど、自分が主人公に求めている物が備わっていたので、見ていて大満足でした。
エロースもまた「静謐部」では明るいけれど他では大人しいという内弁慶であり、自信が無い自己肯定感低低ヒロインで。
これ毎回言ってますが、明るく見えて自己肯定感低っいヒロイン大好きなのでモロに好み。
好きな主人公と好きなヒロインに当たっただけでも満点なのに、今回脇役にあたるメリィとヒビキも主人公とエロースの間に割って入る!みたいな子が居らず、二人共良い友人であり、二人をニヤニヤしながら見つめるポジで。
横恋慕とか全く無い「仲間」要素が大好きなので、「静謐部」のメンバーの空気感の良さもベリーグッド。
告白シーンのお祭りも「お祭りで告白したカップルは~」というお約束があったり、最後の魔王復活シーンも実は宝玉の「ノート」が魔王の身体の一部分であり、「ノート」から復活しようとしている為、誰も魔法が使えない中、「静謐部」メンバーは主人公との「回路」で複式魔法が使える存在なので4人だけ魔法が使えて魔王に挑むという王道展開を迎え、最後主人公は一度現実世界に帰るけれど、女神の一度だけ願いを叶える力でエロースが居る異世界に戻ってくるという、どこまでも王道を貫き、ずっと「こういうのが好き、こういうのが」と頷きながらプレイしていました。
期待以上に好きなもので覆われていて、最初から最後まで大満足。
流石、ずっと固定ヒロイン作品を作って来たメーカーだ、理解(わか)ってるな、とガッツポーズでした。
主人公が現実世界に居た家族とかだけが若干気になりはしますが…まぁ異世界に来て思い出しすらしてないですし、回想などで一度も出て来ないので、さほど思い入れは無いんだろうと思うと許容範囲内。
「現実世界では誰にも期待されずロクでも無かった」みたいな描写があり、異世界の方が幸せになれそうなので、幸せな選択の方を尊重したいです。


原画担当のYU-TAさんの絵に触れるのは初。
Casketで原画を担当されていらっしゃる方みたいです。
立ち絵がめちゃくちゃ良く、特に少し後ろを向いて振り返っている立ち絵が良かったり、女の子がちょっと上位に立ってニヤッと意地の悪い笑みを浮かべている表情がとても良かったです。
エロースが爆乳、メリィが超乳で、超乳系が苦手なので好みでは無いですが、ただ、絵柄として見た場合、爆乳超乳でも拒否感を覚えるような絵柄では無く、自分の許容範囲内の超乳でした。
もう少し等身が高くての超乳はちょっと見ていて合わない…となったと思うので良いバランスだったのと、おそらくヒビキが無…貧乳だったので、3人でバランスが取れてたのだと思います、巨乳、貧乳、両方描ける人だったので安定感がありました。
ただ、一枚絵でちょっと凝った体位になると違和感があったり。
特にバック関係は「流石にその角度は…」となる絵があったので残念だったり、主人公の体格がさほど上手く感じなかったので男性の骨格好きとしても他が良かった分、ちょっと勿体無かったです。


エロはシーン回想で15個。
ただ、かなり分割して15個で、続けてのプレイを合算すると9個くらいだと思います。
欲しい体位などはほぼ揃っていましたが、個人的には折角おっぱいが大きいキャラなのでもう少しパイズリがあっても良かったなと思ったり。
おっぱいを駆使したプレイがもっと見たかったです。
性癖に合ったエロシーンは服だけ溶かすスライムと競合してのエロと魔法で姿を隠しての野外プレイ、真面目に文献を見ているエロースにフェラをさせるシーンが好きでした。
ただ、宜しければ射精カウントダウンがあればもっと実用性に長けていたと思います。
今シリーズは難しいかもですが、次のシリーズで実装されると嬉しいです。


音楽担当者非公開。
メーカー共通の音楽か、もしくは有料の素材かと思いますが、どの曲もファンタジーらしく荘厳でとても良かったです。
素材かもしれないので仕方ないですが、選曲が良かったので音楽鑑賞モードが無いのが残念でした。
声はエロース役の花寺さんの声をお聴きするのは初。
どこか品がある所が良家のお嬢様らしく、更には常に敬語で良さが二重になっていました。
品+敬語はズルいです、ズルい。
メリィ役の雲雀さんもお聴きするのは初。
個人的に一番好みの声質でした、どことなくウィスパーボイスで細々と話すのが良かった上にその声に一人称ボクが合っていて…ボクっ娘好みが分かれるのですが、声に合いすぎてて好きな方に傾きました。
ヒビキ役の花澤さんは「リリウム・ウェディングプラン」の美湖役でお聴きしていました。
可愛らしい関西弁が大変良き…花澤さんは京都の方らしく、大阪方面っぽさが無い関西弁だったのでなるほど…でした。
最近(2021年11月)お聞きした話だと声優業を引退されるとの事で…よくお名前をお見かけしていたのと良い演技と可愛いお声だったので残念です。
またどこかで声の活動をされる時が来るのを楽しみにしています。


主人公、ヒロイン、そして周りを取り巻くキャラが大変良く、文章も読みやすく、流行りの表現がありながらも所々の一文で笑ってしまう箇所もあり読んでいて楽しく。
恋愛物としての展開も、正直「純愛物」として出してある他の一部の固定ヒロイン作品よりもとても大恋愛していて「抜きゲー」のカテゴリにしておくには惜しいほどに主人公とヒロインの想い合って行く過程が丁寧で。
予想を突き破ってくれる満足度でした。
次回はメリィがヒロインの「龍族のフィアンセ」ですが、絶対に買います!
あと、メーカーさんは後に3点セットのパッケージ版を出されるみたいですが、そちらも買います!!
とても良い固定ヒロインゲーだったのでお布施したい気持ちで一杯です、本当に、本当に楽しかったです、有難うございました!!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:誠也の部屋 様
https://seiya-saiga.com/
 リンカーベル・アカデミア ~落第魔女とヒミツの儀式~ ページ
https://seiya-saiga.com/game/casket/bellaca_01.html