ひっそりと群生

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【天文時計のアリア】感想

【男性向け18禁】



2015年12月25日発売
Campus』※リンク先公式HP(18禁)
天文時計のアリア】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約2時間15分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可、初回パス認証必要。
選択肢無し。


ヒロインが固定されてるタイプの作品に触れたくプレイ。
「Campus3周年記念box」内のゲーム。
Campus作品は『ハルウソ -Passing Memories-』(※リンク先感想)に続きプレイ2作目。


「ハルウソ」から続きCampus作品に触れましたが、Campusさん、ひょっとして純愛イチャラブっぽい見た目や雰囲気を出しつつ抜きゲーを作りたいのかな?と思うなど。
「ハルウソ」もだったのですが、わりとイチャラブよりも抜きの要素が強いと感じました。
天文時計の精霊は出会うと幸せを与えてくれる。
そんな天文時計の精霊、アリアに出会い、幸福、幸運の魔法を与えられた主人公。
しかし、「幸せは自分で掴む物」を信条にしている主人公はアリアに魔法の解除を願う。
今までそんな人間に出会った事無いアリアは主人公に好感を持ち、自らの手で幸せにしたいと思い魔法で人間になり主人公の側で主人公へ幸せを与えようと頑張る、というストーリー。
女神や精霊ヒロイン系のセオリーを通りながら、人外系ヒロインとのラブコメのような作風でした。
前作の「ハルウソ」のようにシリーズ物として明かされない謎が多く(意味深)(意味深)(意味深)のように進むような事が無く他ヒロインとの恋愛的匂わせも無く、固定ヒロイン物としてはストレスが少なめで正直「ハルウソ」よりも楽しめた部分が大きかったです。


ただなぁ、エロの導入がなぁ…
アリアの「主人公を幸せにしたい」という部分に性的要素が入ってくるので、両想いになる前から手コキと下着越し尻ズリが入る為、心で繋がるイチャラブエロよりもエロが即物的に感じ、抜きゲー色が強くなっていました。
純粋に繋がるのはアリアへの想いを確信し好きだと自覚してからなので、その部分はイチャラブに感じましたが、その後も心の交流や会話シーンは少なくひたすらにエロシーンで話が繋がる為、やっぱり抜きゲー的で。
良いんですよ、エロゲなのでエロが多い事は大いに結構。
心が繋がる前に「主人公が幸せになる為に」とエロ行為をするアリアも無知シチュで大変好きでした。
ですが、そちらを多くして会話での交流を減らすとやっぱり抜きゲーになる所があって。
他の固定ヒロインゲーでエロは多くても会話シーンが多くイチャラブゲーをしているのを見ると、やっぱりCampus作品は今の所やっぱり抜きゲー色が強いなと。
それはそれで好きですが、メインビジュアルなどから見た際のイメージからは離れるとは思いました。


まぁ、「ハルウソ」みたいに固定ヒロインで匂わせ他女性キャラが居ないだけ良く。
固定ヒロイン物としては前半、中盤はとても楽しむ事が出来ました。
アリアも無邪気で可愛いし、主人公も両親を事故で失った事から人と強く繋がる事を怖がっている為、今まで深い関係になった人は居らず。
初めて同士のカプが大好きなので、人間関係に壁を作っている系主人公でのカプは最高。
横入りするキャラも居らず、ひたすら二人の世界で話が回るのも好きでした。
同じ学園内の話の為、唯一「ハルウソ」から会長の雪華だけ登場しますが、天文時計の件で話しかけて来るだけなので前作を楽しんだ人へのプレゼントのような登場で、こういう遊び心は好きです。
前半、中盤は楽しんだんですよ、前半、中盤は。
後半がね…うん。
「人間になる為に力を使い果たしたアリアは人間の身体を保てず、魔力の使い過ぎで空気のような存在になり、次に実体化をする為には何年も時間を要さないといけない」という流れになり、主人公と限られた時間を過ごすわけですが。
人外系ヒロインなのでこういう流れになるのも予想の範囲ではありましたが、しかし、エピローグで完全消滅はちょっと、正直嫌でした。
アリアの最後の言葉で「幸せになってほしい」「人間の彼女を作って欲しい」みたいに別れ、エピローグでアリアの面影がある新入生の女の子と出会いEDになるのですが、固定ヒロイン物として嫌過ぎました。
このエピローグだとその新入生の女の子と付き合う流れじゃないですか…そうなるのは分かるけど、じゃあヒロインのアリアはなんなんだよ…と。
他作品で人外ヒロインが消滅した際に、転生しヒロインが再び出会った時と同じ年齢になり出会うまで待ち続けた主人公を2人ほど見かけたので、その主人公達の根気を考えるとアリアと別れて1年くらいで新しい女性(しかもアリアと雰囲気が似ているだけで対して関係無い)を見つけ、付き合いそうな流れに行く主人公に「それはちょっと…」みたいな気持ちに。
この流れがあったので自分の中で純愛イチャラブとは外れた所があります。
アリア、単に人生の通り道で一時の付き合いで、エロで進む為、抜きゲーだったなと。
「幸せ」に対する答えも「アリアと、好きな人と居るのが幸せ」と言いつつ結局は他の女に行くので「別にアリアじゃなくても「幸せ」になれるじゃん」みたいな。
そういう部分で後半とラストはかなり残念ポイントが強かったです。


絵は泉まひるさん。
他のlight系列で有名な方。
作品に触れた事は無いですが、「Imitation Lover」「R.U.R.U.R」のPVでお見かけし、とても好きな絵柄でした。
ただ、今の時代よりも「Imitation Lover」「R.U.R.U.R」時代の方がなんとなく好みかも。
あの時代の独特な肉体のバランスが好きでした。
アリアの後ろを向いた立ち絵で髪がフワッとしている描写がどことなく好みです。
背景は「ハルウソ」と同じく。
同じ学園の話なので、こういう所で使い回しが出来るのが上手いなと思いました。


ただ、「ハルウソ」でも書きましたがUIが…
「ハルウソ」同様ウィンドウメッセージの顔グラの大きさが合っておらず、顔グラがウィンドウメッセージからはみ出ていたのですが、色々調べてみても同じようなバグに遭遇した方をお見かけ出来ず。
これだけ続くと一人くらい言及していてもおかしくないのに意見を見かけないので、ひょっとして自分のPCとの相性が壊滅的に悪いのでは?という結論に至りました。
自分のPCだけの問題だったら、これはもう仕方ないです。
「Campus3周年記念box」での画像表示はおそらく全て顔グラがおかしくなるかなと。
これはもう自分の方が悪く相性が悪かったと諦めようと思います。


エロは回想で16個。
うん、多いです、会話シーンよりもほぼエロシーンで回っていたので、やっぱり抜きゲーな気がします。
欲しいシチュはほぼ揃っているかと。
個人的には教室での窓際バックプレイと屋上でのエロは滾りました、大好き。
ただ、ラストのエロは別れもあったのでもう少しペッティング時間が長ければ良いなと思ったり、ねちっこいエロをして欲しかったなとも思いました。


音楽はBGM鑑賞モードは安定して無し。
低価格だと使い回しが多かったり、鑑賞モードが無い場合が多いのですが、使い回しでも鑑賞モードあると嬉しいです。
OPは聞いた瞬間に「霜月さんだ…」と分かるほどに霜月はるかさん色が強い曲でした。
作詞、Ayumi.さん、作曲、細井聡司さんで納得。
細井さんと霜月さんはそれだけで強い、「魂の慟哭」とか大好きです。
今作の「星々の刻をこの掌に」もサビで「らしさ」が溢れていて、歌が最高だったので主題歌CD付きの「Campus3周年記念box」を買って良かったなと思ってます。
声は橘まおさん、メインでお聞きするのは初めてでした。
どこか舌っ足らずな話し方が幼さがあり可愛かったです。
無邪気な精霊のアリアに合っていました。


全体的に、前半、中盤までは好き、後半とエピローグには納得出来ないという感じでした。
というか固定ヒロイン物でシリアス系統なら分かりますがイチャラブっぽく見せておいて別離EDとか見たくなくて。
完全に好みの問題ですが、せめて転生とか何らかの魔法が働いて人間にして欲しかったです。
「ハルウソ」と同世界の話なら魔法があるはずなのに、こういう所で魔法が発動しないのはどうなんだろう…みたいな。
「ハルウソ」よりは楽しめましたが、最後に納得出来ない形で終わった固定ヒロインゲーでした。