ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【やきにくくりぷうぴ】感想

【男性向け18禁】



2003年05月16日発売
Tablet(解散)』※リンク先公式HP(18禁)
やきにくくりぷうぴ】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








10作に一個は名作と呼ばれている作品を挟んでプレイしないと心が死ぬと学びました。
………が、今回はあえて修羅の地へ足を踏み入れようと思います。
この感想がいつ投稿されるかは分かりませんが、2021年の170作目は「やきにくくりぷうぴ」に。


プレイ時間は約55分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。


普段は優しいエロゲーマーさん達がこの作品の評価になると若干口を濁しているのをお見かけした事があります。
クソゲーハンターの世界では有名作らしく、そういう意味でプレミアになっており、数万を超える本作。
色々とご縁があり、今回触れる事が出来ました。


焼肉屋の経営→しない、後半本番OKの風俗店になる。
恋愛→無い、経営者特権で唐突にエロシーン。
くりぷうぴ→店の名前、最後まで意味は不明。
やきにくくりぷうぴとは、そういうゲーム。
つまり、分かりやすく言うとアホゲー、バカゲー
タイトル画面から「やきにく(誰の声か分からん、センターヒロインのオレンジツインテ娘の声?)」「くりぷうぴ(全員合唱)」で始まり開始早々嫌な予感を醸し出し洗礼を受けます。
この時点でかなりヤバい、タイトルをキャラクター全員でコールとかどこの昭和アニメだ?
タイトル画面ではスタートボタンもロードボタンも無くタイトル画面クリックで開始というシンプルイズベストなUI。
セーブロードはツールバーでのみ可能、しかもセーブデータは内部に保存では無く自己管理というアナログさ。
これ、本当に2003年のゲーム?と疑う作り。
商業作品をそんなにしていないので比較対象が少ないのですが、2003年のエロゲ有名作に触れたのは「SNOW」「Routes」「月は東に日は西に」「Clover Heart's」…そう考えるとこのゲームの恐ろしさを感じます。
まぁ、ピンキリが多いエロゲ世界でもこの時期のピンキリっぷりは凄まじかったと思うので、そう考えたら怪物が生まれても何一つ違和感は無いですが。
タイトル画面でボタンが何一つ無いのでCG鑑賞モードは無いのかと思いましたが、一応ツールバーにありました。
ツールバーからCG鑑賞モード行くゲーム初めてです。
唯一の利点はツールバーにCG鑑賞モードがある為、ゲーム中でも取得CGの確認が出来ました。
でも、戻るのが同じくツールバーの「本編」ボタンのみな上、間違って二度押しするとタイトル画面に戻されるのでプレイ途中では開かないのが吉。
あと、利点は2003年基準で考えると声優さんは有りな方。
この辺りは商業だなーと思いました。
2003年くらいのフリゲとかで声付きがあっても聞くに堪えない演技が多いので…演技は00年代半ばの演技ですがプロを起用されているなと。
ただ、4人ヒロインが居る中で現在でも活動されているのがお一人らしい所が業界の過酷さを感じました。
名義関係が難しい界隈なので「お一人しか活動されてない」とは絶対とは言えませんが、生き残るには厳しい世界です。


話はあってないようなものですが、「ヤバいゲーム」という情報だけを仕入れており、「ひょっとして平仮名、カタカナ、漢字では書かれているけれど、日本語を成していないのでは…?」と覚悟を決めてプレイしましたが、一応文章としては成立しており、ハチャメチャ展開でも場面転換後に別の物語が展開されるなどは無く、日本語としては読む事が出来たので、そこまで覚悟は要らなかったです。
…まだこのネット社会、インターネッツ上では「何言ってるか分からない…」というような文章を多々見かける為、文章として成立して読めるだけで僥倖。
あと、結構ノリが古のフリゲのノリに近かったので、読んでいて懐かしい気持ちになり、ストレスはありませんでした。
「あー、こういうフリゲのアホゲーあったなー」みたいな気持ち。
エロもアホなノリそのままに笑いのネタとして挿入されるので、世界観には合っていて良かったです。
というか、初っ端「焼肉屋の経営が父親のから主人公に移り、男性社員を全員解雇して主人公のハーレムを作る」という導入で笑いました。
いや、焼肉屋とかどう考えても力仕事出てくる職業で男性解雇は損しかないですよ!
もう初っ端から経営ガタガタで笑ってしまい、案の定その後に経営が悪くなるので「当然の結果が当然のように訪れる流れ」に「なんだかんだしっかりとアホゲーしてるな」と感心。
絵も2003年の作画としてはズタボロ、一番最初のCGで沢山キャラ描かれていますが後に出てくるキャラが1名しか居ないという整合性ガタガタな中、何故か茶髪眼鏡のヒロインだけ異様に作画が良いという…他に力入れた方が可愛くなるヒロインも居る中で、そのヒロインの作画が良い所に笑ったり。
好感度の上げ方も、選択肢の中には選択すると主人公からヒロインへの職権乱用の陵辱展開があったり、他の男に犯される展開があったりするのですが、それでも「ヒロインさえ選んでいれば好感度が上がる」というガバガバ仕様なので、「選択した事でヒロインが酷い目にあったけど、好感度は上がってヒロインとのEDを迎えられました!」という状況が多々あり、そこもまた笑ってしまいました。
そういうシステム優先の謎仕様、好き。
あとは今の時代では許されない非処女で援交とかしているらしいガバマンを持つ美玖(オレンジ髪ツインテ)がセンターヒロインっぽい所が結構好き。
こういう子をセンターには現在ではアホゲーでも中々に置けないのでこの時代ならでは。
幼馴染の女の子が初登場トイレから出てきて「大をした」という会話で始まるのも色々と酷かったです。
「にょろ」「ぷうぷうぷう」という謎単語もまた当時のエロゲらしさもあり、同時に意味不明さもあり、ゲームを彩っていました。
「焼き肉」という食品を一応食品を扱うゲームでありながら食べ物を使う場で衛生観念がガバガバなのもアホゲーとしては面白かったです。
しっかりしてない世界観で衛生とか人道とかクソ雑いの、好き。


ノリやテンションが古のフリゲのアホゲーを辿って来た人ならストレス無くアホな要素を楽しめると思いました。
ただ…これが商業で、もしこのゲームに定価の6000円~9000円出してたら怒り狂うとも思う為、こういうアホなノリはフリー(無料)だからこそ許されているとも思います。
プレイ時間も全CGコンプで1時間以内だったりしますし、お値段にはお値段に沿った物が必要だと考えると、間違いなくクソゲーではありました。
数万出してご購入される方は真の意味でマニア、ハンターの方です、凄い。
間違いなくクソゲーでアホゲーで、数値化すると商業基準では低くせざるを得ない所はありますが、パッケージ画面などからかなり約束されたクソを感じ取れるので回避はしやすい所や常に選択肢がある為「選択する楽しさ」という行為自体は体感出来たり、あまりにもアホすぎて地雷表現を踏む事も無く、苦痛に思うほど時間の束縛も受けなかった為、「伝説のクソゲーを楽しめた」という気持ちで一杯です。
今回は、このようなご縁を頂き有難うございました!!



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:マジックプログラム 様
http://www2u.biglobe.ne.jp/~magpro/
 やきにくくりぷうぴ ページ
http://www2u.biglobe.ne.jp/~magpro/game/doublep.htm