ひっそりと群生

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【Deep Love Diary -恋人日記-】感想

【男性向け18禁】



2016年08月26日発売
Campus』※リンク先公式HP(18禁)
Deep Love Diary -恋人日記-】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約3時間くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可、初回パス認証必要。


「Campus3周年記念box」を追っている為プレイ。
Campus作品はプレイ6作目。


Campus、「天文時計のアリア」はラストの展開以外はそれなりに好きだったのですが、久し振りに同じくらいにそれなりに好きな作品が来ました。
「ナツウソ」「罪恋」「Triangle Love」と続き、激合わないで困っていましたが、良かったです。
今作は「罪恋」「Triangle Love」と違い、完全固定ヒロイン。
ダブルヒロインなのに選択肢無しで最初に付き合えるヒロインやエッチ出来るヒロインを選べなかったり、片方のヒロインに比重が偏ってるなども無い為、安心してプレイ出来ました。
更に今作はエロシーンの回数自体は今までより少なめですが、少なくなった事が逆に良く、エロシーンを減らしヒロインとの普通の交流シーンを多く導入した事でイチャラブゲーとしてちゃんとした主人公とヒロインの関係になっており、甘さがしっかりとあり満足。
今までのCampus作品、ヒロインとの交流をガン無視して連続エロシーンを入れてきていたのでずっと「Campusさんは抜きゲーを作りたいのかな?」と思っていましたが、今作でイチャラブゲーになっており、一応の方向転換は出来ていました。
エロシーンで単純なかさ増しをせず、ヒロインとの交流で物語を繋げる、今までのCampus作品で見かけなかったので、正直これだけで満足です。


若干エロシーンで主人公の言動が中年のオッサン化したり、一部の文章でノリが酷い下ネタオヤジギャグが入ったり、「なんだその比喩」と思うような例えを持ち出したりしたのでそういう部分はつまらなく困惑しましたが、主人公とヒロインの設定が「両者とても良い家の御曹司とご令嬢なので、世間知らずでズレている」と思うとノリのズレにも納得したと言うか、そういう部分もまたキャラクターの設定と合っていて良かったと思います。
文章自体は面白くは無かったですが、「育ちが良い所の人間の世間知らずさ」という意味での表現としては自分のツボに入り面白かったです。
主人公とヒロインの会話も、学問的な雑学が多いのですが、この部分も「勉強だけしてきた優等生」な感じが出ていて、「実際会話での面白さを引き出せない秀才って学を語るしかないよなぁ」となり、リアルだったと思います。
お互いそういう優等生の為、雑学会話でも知識吸収をし合って楽しそうでしたし、雑学を語る時に変に鼻に付く感じも無かったので、ヒロインとの交流会話として楽しめました。


エロも「いきなり付き合ってハイ、挿入」では無く。
「親の許婚として出会った二人が恋人になる為に交流を重ねて行く」という話なので、今まで良い所の坊っちゃん嬢ちゃんで親に従順だった二人はしっかりとそれを受け入れ頑張って同棲してお互いを知って行くのですが、ちゃんとエロも段階を踏んでいて好感が持てました。
いきなり挿入では無く、触れ合ったり、一緒にお風呂に入ったりが先に来るのがとても良し。
今までのCampus作品はヒロインとの交流無しでいきなり外部要因があり即挿入!だったのが作品雰囲気に対して違和感バリバリだったので、今作はそこを見事に払拭してました。
こういうのを見たかったんだよ、こういうのを。


ただ、世間知らずな二人の関係性良し、エロの流れ良し、と好きな要素が多かったのですが…後半の展開、テメーはダメだ。
いきなり親が現れて「二人が付き合ってる姿がゴシップに載ったから~」と婚約破棄されるのですが、意味が分からず宇宙猫状態でした。
いや、待てや、そもそも親が「婚約者」として二人を紹介したから二人は交流して行ったんだろ、と。
その上、両者良い所のお家柄で御曹司とご令嬢が付き合うならそりゃゴシップの一つや二つ追っかけて来るに決まってるじゃないですか。
自分の所の家柄なんだからさ、そういうのを分かった上で許婚にしたんじゃないの?とひたすらに困惑。
ヒロインの親が「娘にゴシップを付けさせたく無い」みたいな事言いますが、自分の家柄見てから言えよテメェ状態。
親の勝手さに振り回される主人公とヒロインを見て胃が痛くなりました…自分は毒だったりクソ親が地雷なんだ…
最終的には学園のカップルパリコレ的なコンテストでヒロインが優勝して親が二人の仲を認めますが、そんなんで軽く認めるんだったら同棲して好感を持って行ってどんどん好きになってる二人を見てから認めろと、と。
許婚を破棄した後に一緒に住むなら金の工面は自分でしろというのも親の権力を翳していて不快。
金で自立には厳しい年齢の子供を動かす親、本当に地雷です。
主人公とヒロインの関係は好きでしたが外野の親がめちゃくちゃ不快で、後半の展開だけは本当に胸糞でした。


絵は初めてお見かけした原画家さんですが、絵柄の好みでは好みとは違いつつも、上手い方だったと思います。
特にバックプレイで下から見たアングルを違和感無く綺麗に描けていらっしゃったので、画力は高い方だなぁと。
もう少し男性側も上手なら良かったですが、ヒロイン側は問題有りませんでした。
あと、個人的に口元が好きです、なんか、へニャリとしてて特徴的な口元で、舌を出した立ち絵やフェラシーンなど印象的でした。
今回からCampus作品共通の背景だけでは無く、一部分の背景のズームがあったのも印象的。
公園の湖でカモが泳いでいる背景があったり、背景自体は共通ですが、そういう全然関係無い絵のズームで場を盛り上げる部分にも力が入っていたように見えます。


音楽はCampus作品共通。
主題歌は今までの主題歌の中でかなり好きな方。
ギャルゲーギャルゲーしてて良いです、佐藤ひろ美さんの張りのあるお声はやっぱり強い。
声は白月さんのお声は初聞きでしたが、お嬢様らしく品があり可愛いお声でした。
通常、エロ、どちらも違和感は無し。
ただ、今回のヒロインがお嬢様ではありますが演技的には普通のヒロインだった為、変わった時の演技などは聞けず。
そういう時に個性が出るので、個性の部分では普通という印象になりました。


本当に、後半のクソ親展開さえ無ければ普通に好きなゲームだったのが残念。
世間知らず×世間知らずのカプ好きですし、「罪恋」「Triangle Love」と違いエッチ出来るヒロインは固定の為、自分の選んだ好きなヒロインや固定のヒロインとの初体験×初体験が好きな性癖の自分にも刺さりました。
最初にヒロインが家に泊まる際にソファに寝かせた部分に関しては「せめて自分のベッドで寝かせてやれよ!!」と主人公に思いましたが、そういう部分も含めて世間知らずさがあって個人的には好きでしたし…
クソ親展開が無ければもっと好き!と言っていた作品だったと思います。