ひっそりと群生

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【Triangle Love -アプリコットフィズ-】感想

【男性向け18禁】



2016年08月26日発売
Campus』※リンク先公式HP(18禁)
Triangle Love -アプリコットフィズ-】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。








プレイ時間は約1時間15分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可、初回パス認証必要。


今回はダブルヒロイン作品ですが「Campus3周年記念box」を追っている為プレイ。
Campus作品はプレイ5作目。


Campusは「ハルウソ」「天文時計のアリア」「ナツウソ」「罪恋×2/3」と4作プレイして無事に全作合わない道を辿っているのですが、今作も見事に合わない…というか、全体的に中途半端だと思うという結論になってしまいました。
主人公と華凛と彩夢は仲良し3人組、しかし、3人仲良く過ごして来た中、ふいに華凛は主人公に告白をしてしまい主人公はその告白を受け恋人同士に。
彩夢は主人公と華凛が付き合う事を祝福し、華凛と付き合いながら彩夢とも良い友情関係を築いていたある日、家の都合で華凛が転校する事に。
遠距離恋愛は出来ないと華凛は主人公に別れを切り出し、華凛が転校した後、主人公は彩夢と友人関係のまま時を過ごす。
友人関係のまま一年が経った日、彩夢が主人公に告白を決意した日に華凛が再び帰って来て。
華凛が帰って来た事で焦りを抱いた彩夢は主人公に告白し、主人公は告白を受け彩夢と付き合い出す。
そこから始まる3人の三角関係………に見えてそんな事は全く無く。
前半~中盤は付き合い始めた今カノの彩夢とのひたすらにエロシーンで、「やっぱりCampusさんは抜きゲーを作りたいんじゃないかな?」と若干の確信をした所があります。
華凛が葛藤するシーンが入る訳でも無く、華凛が横から入って主人公と関係を持つシーンがある訳でも無く、彩夢とデートしたり食事したり買い物したりのイチャイチャがある訳でも無く、ただずっと色んな場所と色んな体位でのエロシーンが続くばかり。
これはイチャラブゲーでも三角関係ゲーでも無く、ただの抜きゲー、ヤリゲーでした。
しかも抜きゲーにしてはエロもそんなに濃くなくナチュラルエロで、普通のエロゲーレベル。
単にエロでかさ増ししただけくらいなのでエロも見ていて盛り上がらないという作り。
後半になってから「3人で恋愛しよう!」の流れになりその流れは「三角関係での葛藤」「暗い三角関係物」を描く気がない本作では非常に良い結論だとは思いましたが、その提案をしたのが彩夢だったのが残念。
いっそ主人公に開き直ってもらって「どちらも選べない!どちらも好きだ!どっちも娶る!!」くらい言う度量が欲しかったです。
彩夢の方が漢らしい決断をするので、本作で一番「選べないから全部欲しい!」と一番の漢前だったと思います。
(というか主人公がヒロインの事を想ってる~みたいに地の文で言いつつも前半があまりにも抜きゲー過ぎて脳みそ下半身野郎で猿だったのもあまり好まず…片方と付き合うともう片方のヒロインの事をずっと考えるので想ってるどころか失礼野郎であまりにも漢らしく無く、全く受け付けませんでした。)


その流れもあって一応3Pもあるのですが、3Pは1シーンしか無く。
三角関係ゲーとしてもイチャラブ系としても中途半端だったのに加えてハーレムゲー、3Pゲーとしても中途半端で。
後半の「3人で恋愛しよう!」の流れが良かったので、ぶっちゃけこの後半が前半の方に来て、中盤~後半で3Pエロを大量に描いていた方がまだハーレムゲー、3Pゲーとして確立していたんじゃないかな?と思っています。
というか、公式の華凛の紹介文に「3年生になり戻ってきた華凛は、改めて充にアプローチを掛けていく。」という一文があるのですが、華凛が再び戻って来てから主人公にアプローチをかけるシーンが皆無。
「Triangle Love」とタイトルにあるように本当は三角関係の葛藤を描きたかったのかもですが、前半ほぼ彩夢とのエロシーンの為、公式はそういう「華凛との葛藤がある」と見せかけて全くそれを表現出来ておらず、全く紹介文とは違う作品になってしまっていました。
華凛の転校も華凛の実家で良家の都合で転校したのに、帰って来てアッサリと彩夢と一緒に主人公の家で同棲を始めた後、家が全く介入せず、都合の良さ大発揮ですし、話に関しても穴が空きまくりな所も多かったです。
まぁ、暗い方向性の三角関係を書くと他に大作がゴロゴロしている為、こういう短いゲームで作るのは難しいとも思うので、変に鬱展開を入れず始終明るい話だったのは良かったとは思っています。


絵は安定、美術方面に関しては安定して見れます。
原画の泉さんの絵はやっぱり個人的に好きなので、light作の方にもいつか触れたいです。
エロはシーン回想で12回。
彩夢が10回、華凛が1回、3P1回。
エロゲとして必要なエロは揃ってはいますが、そのエロのパターンも彩夢のみが回収しますし、エロシーンだけで見ると完全に彩夢ゲー。
個人的にダブルヒロインみたいな描かれ方をしていて片方のヒロインにエロの比重が偏るのはよっぽどの表現力が無いと納得出来ない為、そういう意味でも苦手でした。
初カノが華凛で主人公の初体験相手が華凛だとしても、その初体験一回しか描かれないのは不憫過ぎる。
前半「華凛に告白されて付き合う」という流れからモノローグでいきなり華凛の転校まで飛ぶので、せめて華凛と付き合っていた日々を少しは描いていないと彩夢と均衡の取れたダブルヒロインとしては描き切れないと思いました。


音楽はCampus作品共通。
OPの「青い空を風とともに」はエロゲっぽさがあって良かったです。
Kiccoさんの曲はシンプルに良い曲が多いです。
声は彩夢役の葵さんは初聴き。
通常の演技で大人しい演技はとても良かったのですが、エロシーンになるとちょっとキャラの印象から外れました。
嬌声はもう少し上手さが欲しいかも。
ヒマリさんは「euphoria」と某同人ゲームのヒロインでお聞きした事があります。
声質がとても好きです、今まで聞いた事あるヒロインは大人しい系でしたが明るい系もお上手で。
エロシーンは少なかったですが嬌声も聞いててキャラに沿っていて安定感がありました。


メーカーで心配しつつ、ライターも「天文時計のアリア」の方で、文章は読みやすいけれど展開が心配だったのですが、予想した通りというか。
ダブルヒロイン物で選択肢が無い時点で色々と覚悟は決めて居たのですが、決めていた覚悟通りというか、その覚悟も悪い意味で少し上回ったというか。
ダブルヒロインが根本的に合わない+任意で選択出来ないのにストレスを感じる+三角関係ゲー、イチャラブゲー、3Pゲー、どれに傾いても中途半端という三重苦で若干厳しかったです。
BOXを買った以上、全部プレイ予定ですが、「ウソシリーズ」も今現在合っていないので、今後のプレイも若干不安です。
無事、少しずつでも右肩上がりになって行く事を期待しています。