【Yin-Yang! X Change EX 僕の先生がこんなに女なわけがない】感想

【男性向け18禁】

2012年11月22日発売
『CROWD』※リンク先公式HP(18禁)
【Yin-Yang! X Change EX 僕の先生がこんなに女なわけがない】(PC)(18禁) ※リンク先Getchu.com(18禁)
以下ネタバレ含めての感想です。

プレイ時間は約3時間15分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可、認証有り、公式パッチで認証無し可。
こちらは再プレイになります。

フリゲや同人ゲームはもう諦めましたが、商業はプレイ本数が少ない為、全部感想を書いていきたいと思い再プレイ。
初見時の感想は書き残して居なかった為、所見の初々しい感想は書けませんが、こうやって何かしら文章として形には残しておきたいと思います。

本作を購入したきっかけは西沢はぐみさんの「make up beat」という歌がCD収録などされておらず、ゲーム内でしかフルが聞けないと知りフルが欲しく買いました。
歌の為にプレイしましたが、予想以上に自分好みの内容だったので良い買い物だったなと。
今回、感想を書く為に再プレイしましたが、うん、やっぱり好きです。
男女混合のハチャメチャギャグと学園ドタバタ系が大好きな上でTS物なので、自分の好物が3乗くらい加算されており、そりゃ好きだわなと。
主人公の女体化物ですが、主人公総受けで相馬ルートの男から攻められるルートと司ルート女から攻められるルートに序盤で別れます。
その後、更に相馬ルートでは雅美、司ルートでは蝶子が加わるEDへ分岐。
TS系で女性になった上で主人公総受け、更に攻略キャラが男女それぞれ2名で、女性キャラの方が多いなどの男女差も無い為、どちらかと言うと乙女ゲーに近い傾向がありました。
女性になってしまった事による葛藤と、他キャラからの思いを受け止めながら男に戻るか女になるかの選択をして行きますが、ノリが軽い為さほど重苦しくならず、常に軽快なテンポで進んだのが好きでした。
人によっては「もっと女性になってからの葛藤を！！」となる人も居るとは思いますが、初っ端から「実験が失敗して」くらいのノリで始まりギャグの要素が強かった為、全体的に軽いTS物だったのは作風には合っていたと思います。

絵はちょっと濃い目。
人によっては好き嫌いが分かれるタイプ。
ただ、自分はロリ系の絵柄よりも等身が高い方が好みの為、濃くてもコチラの方が好みでした。
濃くはありますが男女どちらも骨格は上手いなと。
ただ、絵柄的に男性向けというよりは女性向けの傾向があるので、男性受けは悪い気はします。
そういう部分もあり、本作は乙女ゲーやBL色の雰囲気の方が強いとも感じました。
エロの方向性はどのエロも好きです。
特に相馬ルートでの電車内エロはハチャメチャに性癖に刺さりました。
純愛系痴漢プレイ流行れ(流行れ)。

音楽は主題歌の「make up beat」が最高、とにかくポジティブな歌詞と曲で聞いてて元気が出ます。
これを目的に購入したので自分の中では主題歌のフルが聞けただけで満点でしたが、BGMも全体的に良く、満足。
というかマッツさんの所が関わってるので音楽関係はどれも良いはずと納得しました。
松本さんや五十嵐さんの曲、好きです。
声は男性向け作品でも男性キャラフルボイス好きとしては満点以上を付けたいなと。
主人公の男時にも声がある+男性キャラフルボイス+全エロシーンでもフルボイス、完璧。
司ルートでは元に戻った主人公と司との男女エロがあるのですが、主人公の声がフェードアウトせず安心しました。
あまり男verの登場は少ないのですが男ver時の担当の柊さんも良く。
女verの手塚さんは「蜥蜴の尻尾切り」「美少女万華鏡」でお聞きした事がありますが、元男らしい青年系の声質をお聞きするのは初。
健気系な声が多かったので大雑把そうな演技が新鮮でとても良かったです。
司役の今谷さんは大好きな某同人ゲームから存じ上げた方ですが流石、通常演技もですが、フェラ演技粘液演技が上手いんだなコレが。
粘液を引くような演技は魂ごと持って行かれそうでした。
御苑生さんも「美少女万華鏡」と「サルテ」でお聞きしてました。
どことなく品がある声質だと思います、今回は品+色気で百合エロを引っ張っていく保険医役がハマりにハマっていました。
男性側も良く。
相馬役の葵さんはTHE・イケボという感じ。
序盤は想いは分かりながらも行動が結構酷い奴なのですが顔と声で許されていました、イケメンとイケボ無罪。
雅美役の野☆球さんは「サルテ」で今年お聞きしてました。
クセが強い役が多い印象ですが、見事に演じられるのでお上手だなーと思います。
勢いがあって役柄に合っていました…ただ、もう少し勢いを抑えても良かったかもとも思ったり。
雅美らしくはありましたが、タジタジ系の男性だったのでもう少し繊細さがある演技も聞きたかったです。
ですが、細かい所はありながらも皆さん上手く。
エロシーンでもフルボイスも合わさり声での満足度はとても高かったです。

絵柄が萌系に寄っておらず、乙女ゲーっぽい展開の中でエロは男性向けなのも自分好み。
フタナリ有り、ロリ化有り、なんでも有りの学園ハチャメチャTSエロコメディとしてテンポやノリが肌に合う、そんな作品でした。

プレイ順は
相馬→相馬＆雅美→司→司＆蝶子
の順で攻略

『相馬悠斗 ルート』
主人公との関係の持ち方は若干無理やりっぽさがありましたが、両親を事故で亡くしており弟も自殺で亡くし塞ぎ込んで居た所を主人公に何度も声をかけられて救われた経験を持つので、男性の時から強い信頼というか激重感情は抱えていたと思われ。
それでも主人公が男性で異性愛者だから諦めていた所で女性になり諦めがつかなくなった所の感情がクソ重で大変好きでした。
そういう部分からBLの要素が強いルートだと思います、このルートは女性受けが良さそう。
イケメンで頭脳明晰で、でも女性に興味が無くて主人公の事しか見てなくて主人公の女体化で主人公を襲っちゃうとか女性受けが良い要素盛り盛りだと思う。
彼のルートは中出しの回数によって妊娠EDと卒業EDに分かれますが、最後の選択肢でBADっぽさがある主人公が元に戻るEDがありました。
正直「男に戻っても諦めんなよ！！」とは思いますが、それを男性向けエロゲでしちゃうと根底が崩壊すると思うのと、主人公が男性に戻った上で異性愛者を貫くのならそりゃあ諦めるしか無いよなぁとも思うので難しい。
司と立場が違うのは司は主人公が元に戻っても結ばれる可能性があっても相馬にはその可能性はほぼ無い事。
男に戻っても押し続ける事は出来るかもですが…男性の場合そういうのは難しいのかなーとも思ったり。
そう言えば、某性別を選択できるフリゲでも男性キャラは主人公が男性を選択すると身を引く人達ばかりだったので、男性はそういうのに忌避感を抱くのかなとも思いました。
女性の場合あまりその辺り気にしないイメージがあるので、そういう性の壁は思ってる以上に厚いのかなと。
まぁ今作のジャンルがBLでは無く男性向けだからでそこまで深い理由は無いかもですが、そんな事を考えたりしました。

『相馬悠斗＆熊田雅美 ルート』
相馬ルートからの派生。
主人公が肉体的女性で男二人が取り合うとか…乙女ゲーか？
状況的に完全に乙女ゲーでした。
相馬と雅美が嫉妬しまくります、男性向けエロゲで女性を取り合う男性2人の嫉妬が見れるのは珍しい。
基本、ヒロインに他の男性キャラが寄るのは嫌われる傾向にあるので見てて新鮮でした。
最終的に女1、男2の3Pに突入したのも他ではあまり見かけず。
凌辱物やNTR物のダーク系だとありますが、どちらの男性も本気で女性の事を好きでの3Pはあまり見かけない気がします。
珍しい物を見れて大変楽しめました。

『猪王寺司 ルート』
肉体的百合ルート。
でも途中から司はフタナリ化するので…何ルートだろう…
こういう性が入り混じった展開が多かったのも本作が好きな理由でした。
性別ゴチャゴチャ系大好き。
女体化後女の子に掘られるという胸熱の展開。
百合好きな人からは嫌われそうですが、私は、フタナリも、大好きです！！
相馬ルートとは違い戻っても戻らなくても結ばれるのが女性キャラの特権な気がします。
まぁどっちにしても司は諦める気は無いだろうなぁ…グイグイ行きそう。
明るく常にポジティブな少女で見てて気持ち良かったのと、全キャラ見ると司が一番男前な気も。
格闘技を嗜んでいて強いのもですが、絶対主人公を諦めない＆主人公の為ならば自分の身も実験台にする踏ん切りの良さが潔く。
色んな箇所での選択が大変男前な女の子でした。

『猪王寺司＆野宮蝶子 ルート』
司ルートからの派生。
経験豊富な蝶子も加わり超百合百合展開に。
司が蝶子を掘るシーンは無い所に主人公絶対総受けのポリシーを感じます。
でも、主人公は蝶子にもディルドで掘られるのでやっぱりとても総受け。
男性二人の3Pとは違って嫉妬もあまり無い所もまた女性的でした。
女性3人のくんずほぐれつは絵面的に大変エロく良かったです。

サブタイトルになってる「僕の先生」という部分、相馬の事に一番取れますが、司がボクっ子なので司にもかかってるんでよね、多分。
なので最初の分岐が相馬と司で確定分岐で、その後に他キャラが加わるという構成がサブタイトルを回収してて好きでした。
本作は主人公と相馬と司、教師と生徒が主軸の話なんだなーと。
地味にサブタイトルを回収する作品などが好きなので、「なるほどな」でした。

TS系としては「男が女になっての葛藤」などは薄い為、好かれる傾向は薄いかもですが、「男性向けで男から男への激重感情が垣間見えたり乙女ゲー的展開を見たい！」「エロシーン含め男性キャラフルボイスが好き」「女主人公を取り合う男性キャラの嫉妬好き」「ハチャメチャドタバタ学園コメディ系が好き」そんな人に刺さるかなーと思っています。
自分と同じような好みの方に届いたら嬉しいと思う一作でした。

あと、分岐は簡単でしたが攻略がどこにも無く。
自分用に攻略を作ったので後に上げられたら上げようと思います。