ひっそりと群生

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【うちの妹のばあい(はぁと)】感想

【男性向け18禁】



2003年05月30日発売
イージーオー(解散)』※リンク先公式HP(18禁)
うちの妹のばあい(はぁと)
以下ネタバレ含めての感想です。








おぅんごぅる(おるごぅる)さんの単独作に触れるのは3作目、「うちの妹のばあい(はぁと)」に。
プレイ時間は約9時間15分くらい。
システム面は7でもインストール可。
ディスクレス起動は可ですが音楽再生には必要になります。
_inmm.dll』に対応、コチラを導入すればディスクレスでも音楽再生可能。


イージーオーは3作目プレイになります。
まずはシステム面は『雨やどり』(※リンク先感想)と同じく改善されたシステムだったので『いつまでも… ~神長さん家の春夏秋冬~』(※リンク先感想)の時よりは使いやすかったです。
ただ、攻略で最初からプレイ指定なのですが最初のボイスは絶対に飛ばせないのと、確率なのか所定の位置なのかは不明ですが、履歴を開くと結構な確率で落ちました。
数カ所で履歴を開いた際に落ちたのですが、これが原因なのか攻略通りのルートを辿っても最後の「お兄ちゃん年表」が埋まりませんでした。
一応全EDは回収していたので全クリデータを失礼して年表と最後のCGを埋めましたが、ちょっと悔しいです。


「いつまでも…」「雨やどり」での妹ルートで絶妙な空気感を出してきた氏の完全妹特化ゲー。
「妹大全」というエロゲ雑誌を昔買った際に載っていて、本作だけはおぅんごぅる(おるごぅる)さん作品で存じ上げていました。
前2作が地味に響いたので、今作でどういう妹を見せてくれるのかと期待してプレイしましたが。
うん、なんか期待していたよりかは…というのが正直な気持ちです。
前2作は「いつまでも…」ではホームドラマ、「雨やどり」では人間の本質などちょっとエロゲ的な部分からは外れた予想外の部分での面白さがあったのですが、本作は完全にエロゲエロゲした話をしていて。
個人的に前2作で期待していた物とは違ったなーと。
その上でエロゲエロゲしているのはまぁエロゲなので問題無いのですが、今作のタイトルでもありメイン中のメインである妹の優香がその、あまりにも、好みのヒロインでは無さ過ぎて。
ほぼツンのツンデレ(デレ?)、理不尽暴力、言わないのに察して系という自分の苦手なヒロインの盛り合わせのようなタイプ。
義理の兄を昔から一人の男性と見ていて好意を寄せていて、両親が早くに亡くなっていて二人だけの家では気まずい、ここまでは良しとします、気まずいからツン寄りになるまでは良し。
でも、兄は何も問題が無いのに所々で理不尽な暴力を振るうわ警察沙汰を起こしまくるわで二人っきりで暮らしているのにそれはちょっと…みたいな気持ちに。
別に兄が厳しいとかじゃなく普通に優しいお兄ちゃんしてるのにその扱いはどうなのよ?自分が義理でも妹で兄と結ばれないから辛い…ここまでは良いとしても、辛いから兄に当たるし迷惑をかけるってのは、それは違うんじゃ無いかな?と。
んな事したら余計に生活苦しくなるじゃん…みたいなポイントで迷惑をかけまくるので非常に見ててイライラするというか。
優しい兄に乗っかってるだけの迷惑妹で見ててひたすらにヒロインとして不快でした。
しかも兄が他のヒロインと仲良くなる、親密な行動を少しでも取ると自分の気持ちをちゃんと伝えもせず不機嫌になって「言わなくても察してよ!」状態に。
こういう「言わなくても察してよ」で不機嫌になる系ヒロイン、凄く苦手で苦手で。
サブヒロインだったらまだ許容範囲ですが、メインヒロインで、オールエンドでは絶対に優香ルートが正史ですし。
好みじゃない性格のヒロインがメインでひたすらに辛かったです。


今作は前2作でもありましたがNTRの要素が非常に強く。
別にNTRがあるのは構わないのですが、ヒロインが全体的にコロっと簡単に騙され寝取られるのでチョロイン状態になってしまうのが見ててヒロインの魅力を減らしているなとも思いました。
NTR男に堕ちた瞬間に主人公の事や性経験貶しまくるので「ヒロインめちゃくちゃ性格悪いじゃん…」になり、プレイヤーからのヒロインの高感度がガッスガス下がるという状態に。
前2作はNTRあってもヒロインが主人公を貶す事は無かったので別にヒロインへの高感度は下がらなかったのですが。
なんで今作こんなにヒロインが主人公貶すんですかね?ただ単にチョロく落とされる上にクソ性格悪い女になって居たのが見てて逆に笑えて。
菜々子くらいかな、どうしようもない状況で抱かれる上に主人公を貶さず心までは落とされなかったヒロインは。
それ故に菜々子の株が他ヒロインよりも爆上がりするという謎の状況を生んでいました、でもメインヒロインは優香で、なんだかなぁ。
ボディーガードのセバスチャン含めて菜々子が個人的に一番好きでした。
菜々子にグレる前の優香…妹を重ねてたり、最初のキスやらは完全に擬似兄妹の延長線で関係が築かれて行ったり。
一番ルートで築いていく関係でも好きだったのは菜々子ですし。
お兄ちゃんである主人公はわりと優しくて頑張っていて見ていて良い奴という印象だったのに肝心の妹である優香が魅力が無く見えて、非常に残念でした。


絵は「雨やどり」から続いて風見さん。
絵柄はまだ00年代前半という感じ。
男キャラが棒のように細い。
音楽は普通かな。
前作ほどピアノ曲が好き!と強く思う事は無かったです。
声は女性のみ有り、演技が00年代の演技!をしていて非常に時代を感じました。
涼森さんとかまだ発展途上な感じの演技で。
その中でも菜々子役の天天さんはかなり好みだなーと思いました。
前作のアヤも良かったですし、流石でございます。
エロは高感度が高、中、低で変わるという物だったのですが、正直回収が面倒でした。
同じ流れでも好感度によってエロの文章が変わるというものだったのですが、シチュエーションごと変えて欲しかったというか。
もしくはこの差分だけ別のエロを増やして欲しかったというか。
攻略が面倒になっただけで個人的に有り難さは少なかったです。
でも、主人公が自慰すらした事無いというのは驚きでした。
エロゲで自慰すら未経験の男性主人公、二次性徴期を迎えた主人公では他に別作で一人しか見た事無いです。
しかもその主人公は性格が独特だったのに対し、今作は普通の性格していて未経験だったので、絶滅危惧種レベルでは?
そんな主人公に対して好感度低い場合のエロではとことん女性攻めで貶し系言葉責めが入ってくるので、地味にシチュはM向けだと思います。
しかも軽いMよりか濃いめのM向け。
NTRでの貶しエロでもですが、これはドM向け作品だったのか?と思った程。
別に元からドM向けなら良いのですが、コンセプトはそういう訳でも無さそうなので、非常に女性陣の貶し言葉責めに対して感情の置き場に困りました。


おぅんごぅる(おるごぅる)さんがどのような妹を描かれるのかと思ってプレイしましたが、個人的にコレジャナイ感が強かったです。
なので、サブヒロインみたいな位置で匂わせ的な空気を出している妹キャラの方が好みなのかな?と思いました。
というか、一言で言うなら優香のキャラが合いませんでした、残念。
最後のCGで好みのヒロインだった菜々子は別の男と結ばれていますし。
優香がもっと魅力的なら良かったなと強く思いました。



プレイ順は
優香→菜々子→純子→優香&菜々子→真説→通常エンド
の順で攻略



『岩崎優香 ルート』
優香の為の物語なのですが、正直魅力が薄くて。
主人公がこんなに一生懸命頑張って優しくしている事に対して無自覚なのがなぁ…
優しさってコストがかからないわけじゃないんですよ、優しくするという事も非常に体力気力とコストを使う事で。
そういう事を分からず自分の気持ちや都合だけで兄を疎かにしているのがどうしても見ていて聡くない子に見えて。
主人公の方にばかり肩入れしてしまい、「このヒロインに主人公とくっついてほしくないな…」とどうしても思ってしまいまいした。
もう少し、もう少しだけ聡くあって欲しかったです。


『天童子菜々子 ルート』
一番好きな子でした。
ルート後のNTRでも唯一抵抗しまくって精神的にも堕ちず主人公を貶しませんし。
あと、菜々子のNTRは不可抗力なのも良かったです。
でも、NTR男が抱え上げてのエロCG、刃物を口に咥えてるだけだったのでぶっちゃけ倒せるのでは?とは思いました。
彼女の純粋さ、兄を求めているのか恋人を求めているのかの間のような空気感が非常に好みで。
こういう曖昧な関係での悩みを見たかったので、一番見たかった物が菜々子ルートで驚きました。
セバスチャンの真相などもかなり劇的で…やっぱり振り返ると菜々子ルートが一番面白かったです。


『北川純子 ルート』
印象が薄い。
彼女と主人公の母親の過去回想の会話は好きでした。
でもそれ以外は…一番NTRでチョロかったなくらいしか。
NTR男と気付かずに抱かれて主人公貶しまくるシーンはチョロ過ぎて笑ってしまって。
途中のタマヒュンイベントはもう…ヒュンとはしますが正直NTRというより警察沙汰レベルで変な笑いが。
エピローグも大変なシーンから解決シーンが描かれずに「◯年後…」みたいに端折られて。
どことなくやる気の無さを感じました。


『優香&菜々子 ルート』
ハーレムルートだけど、個人的に菜々子だけで良いかな。
優香と菜々子のキャットファイトが見せ場なのは分かりますが、どうしても優香が好きになれず。
エロで最初に突っ込むのも優香だし。
優香の優遇っぷりを見せただけな気がします。


『真説 ルート』
公式や説明書に載ってて一向に出てこなかったかれんがやっと出たルート。
完全にオマケキャラでした。
安浦さんの深堀りでは必要かもですが、エロは要らなかった気が。
前作「雨やどり」の橋渡し的な台詞は面白かったです。


『通常エンド ルート』
どう足掻いても優香。
どのフラグも立てないと優香に行く辺り、メインヒロインだとは思いますが、やっぱり好みでは無いので。
優香のグレも分からなくも無いけど、もう少し周りを見る視野を持って欲しいです。



NTR男が強請る際のハメ撮り写真が「雨やどり」のエロシーンだったり、過去作を見るとニヤリとする部分があったのは良かったです。
ただ、最後のCG、右側は「雨やどり」組ですが、左側が分かりませんでした。
「いつまでも…」以前だとちょっと分からないかも。


完全に妹特化ゲーでありながらその妹キャラに魅力を感じないというのが非常に残念でした。
優香が好きかどうかで二分化すると思います。
主人公と優香の関係は「血は繋がっていないから」から始まっているのであまり「兄妹」の関係では無く見えて。
「たまたま家族になった同居人」くらいの関係と空気で進むので、「兄妹」らしい空気感や距離感は皆無で。
過去も間に挟まりますが、お母さんの言伝を守ろうとする姿が多く、兄妹の絆が生まれる…というような過去は少なかった気がします。
(主人公の母親ばかり出て若干優香の父親が不憫だなとも感じました(笑))
ただ、そんな中でも「血は繋がって居なくても妹である優香を兄として大事にしていこう」と主人公が「妹」として「他人」と頑張って関係を築いていくお話なので「お兄ちゃんシミュレーター」としての謳い文句としては間違いは無かったです。
これは主人公が「兄」で居ようと頑張るお話なんですね。
だからこそ主人公の優香に対して優しく有ろうとする頑張りが非常に見えて主人公に肩入れしてしまい、NTRや高感度低時のエロでのヒロインからの主人公disにどうしても苛立ちを覚えてしまうという。
あえて言うなら「妹である優香の萌えゲー」ではなく「兄を頑張る主人公に対しての萌えゲー」だったなと。
時々見せるヘタレさも優しく有ろうとした上での副産物だったりしますし、性経験の無さも兄で居続けた上での未熟さだったりしますし。
主人公の駄目に見える部分が頑張ってきた結果の副産物というのがまた。
ヘタレ主人公駄目な人にとっては苦手かもしれませんが、頑張ってきた結果の裏で一部分がヘタレに見える…みたいなのに弱いので非常に人間らしいと思った主人公でした。
そんな主人公の頑張りを妹は理解していなかったり、それでも兄は兄を貫く。
間違いなく「お兄ちゃんシミュレーター」ではありました、偽りは無し。
そういう意味では面白い方向性の「兄妹」ゲーだったと思います。


次回は同社作品の「幼なじみな彼女」を予定。
明確にシナリオライターとは記載されていませんが、企画におぅんごぅる(おるごぅる)さんがいらっしゃるのでプレイしてみようと思います。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
 参考攻略サイト様:Enjoy Game Life 様
https://tryspace.net/
 うちの妹のばあい(はぁと) ページ
https://tryspace.net/game/utinoimouto/