ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

【euphoria】感想

【男性向け18禁】



2011年06月24日発売
CLOCKUP』※リンク先公式HP(18禁)
euphoria】(PC)(18禁) ※リンク先wiki
以下ネタバレ含めての感想です。








10作に一個は名作と呼ばれている作品を挟んでプレイしないと心が死ぬと学びました。
というわけで、この感想がいつ投稿されるかは分かりませんが、2021年の130作目は「euphoria」に。
(とある作品の感想をとある事情で二つ飛ばしている為、2021年プレイの感想投稿としては128作目になります。)


プレイ時間は約11時間15分くらい。
7でもインストール可。
ディスレス起動可。
こちらは再プレイになります。
フリゲや同人ゲームはもう諦めましたが、商業はプレイ本数が少ない為、全部感想を書いていきたいと思い再プレイ。
初見時の感想は書き残して居なかった為、所見の初々しい感想は書けませんが、こうやって何かしら文章として形には残しておきたいと思います。


これは二周目だともう、合歓様による合歓様の為の合歓様ゲー。
「無限煉姦」でも語りましたが、真相が「とある一人のキャラが頑張った物語」だとどうしても二周目の感覚がそうなってしまうのは仕方ない。
世界に絶望して自殺未遂をし、現実から逃避し眠り続けた少女の見るとても幸福な夢。
その夢を共有出来る装置を作り上げた組織が少女が劣化した際の代用品として作ったクローンの少女。
絶望する事を約束させられていた少女が一人の少年と出会い、世界を知り希望を知り。
一度引き離されるも時が経ち再び出会い、けれど再会した学園自体が組織の手の中にある施設で。
組織の手に少年がかかりそうになった時、少女は少年との思い出と信頼を引き換えに半架空世界で少年に嫌われ殺されるように仕向け、少年を救おうとする。
実は幼馴染の叶の方の記憶が捏造で、叶の方が組織側で性悪な悪女だったのに対し、合歓の方が幼馴染で叶の様な悪女を演じていたという部分も胸熱ですが、本作は合歓が主人公を救う為に奔走している話なんですよね。
こういう「実はヒロインの方が主人公を救おうとしている」という構図は姫系主人公×騎士系ヒロイン大好きなので好きです、好き過ぎます。
ラストには現実に戻る事を決め、現実の合歓を救う為に先生から色々な傭兵の技術を学び今度は主人公が合歓救うという、「君に救われたから救い返す」という構図も胸熱ですし。
根底の主人公と合歓の関係が「好き」しか無いんですよ、好き。
勿論、現実を放棄し夢の中で幸せになるみたいなEDも「二人の世界」スキーとしては好きなのですが、今作は「夢を見続ける」=組織が関わるので結果的に「二人の世界」にはならない上に、外野(組織)のせいで根本的には「幸せ」にはなれないんですよね、あからさまな外部介入がある時点で「メリバ」にもなれないという仕様。
なので、最後に現実を選択した事はとても良かったと思っています。


圧倒的幼馴染である合歓様の主人公への献身と奉仕とアガペーの物語である為、組織側で主犯側の叶や組織の雇われ傭兵である先生以外のヒロインが真相後には空気になってしまう所が難点な所は確かにありました。
梨香とか完全に後半空気ですし、凜音に至っては母の宗教の件が組織と主人公の幼少期に絡んでいるとはいえ、「それ必要だったか?」レベルで浮いていますし…ヒロインの重要度の比率が大き過ぎたとは思います。
ですが、本作はもう中途半端に重要度の差を付けるなどはせず、圧倒的差で合歓様ゲーの為、さほど気にはなりませんでした。
ここまで徹底して合歓様ゲーだとプレイヤー側も「そういう話」としてしか受け取れませんし「分かる、これは合歓ゲー」となります。
ヒロインの重要度に差がありつつも、それに違和感を抱かせない程に徹底された、主人公と合歓の「愛」と「夢から目覚める」物語でした。


絵は流石のはましまさん、上手い、言わずもがな上手いです。
二次元調の絵も三次元調の絵も描け、更にはBLも描ける貴重なお方。
女の子のふっくら(太っている訳ではない)した体型を描けて、リアルなおっぱいの垂れ具合を描けて、ムワッと香ってきそうな陰毛を描ける稀有なお方です。
はましまさんの描かれるアヘ顔、ひょっとこフェラは国宝級。
euphoriaでも「品のある女性達の下品さ」を余す所無く描かれていらっしゃいました。
ヒロイン全員どことなく上品なので、ニッチエロ、下品エロが際立ちます。
白パケゲーでは絶対に見ないような束縛が目白押しで、凄まじく構図が難しそうな体位すらも違和感無く描かれる画力の素晴らしさよ…
エロゲ業界はこれだけの表現力のあるはましまさんをもっと大切にするべき。
最近SNSで体調不良そうなのをお見かけしていますのでゆっくり休まれて欲しいです。


エロは超ニッチ。
アナルは当然として男性上位のSMから女性上位のワンワンプレイまで幅広く有り。
特にスカトロに関しては小スカとかが可愛いレベルで大スカ目白押し。
「大スカってこんなに表現があったのか…」と驚く程にバライティに富んでいます。
単純な大スカに異物排泄、更には食糞まで。
大スカでバライティ豊かなら精液を使ったプレイも当然豊富でチンカス食いに精液うがい、ザー食など多種多様。
ソチラの性癖の人にはバライティ豊かな事自体が珍しいと思うので、結構満足度は高いかと。
個人的にはソチラの性癖は無かったのですが、表現方法の多さを知れるという意味で楽しかったです。
大スカに関してはREQUIEMから力を入れているなーという印象。
ただ、一応スカトロ系はフィルターがかけられるとはいえ、文章ではモロに表現されるので、完全回避は出来ないのはシステム的には大きな穴だと思っています。
回避システム盛り込むならキッチリした方が良いかと。
あと、物語方面で、主人公がそういう性癖が無いとこういうニッチなプレイは出来ない為、「特殊性癖を隠して生きてきた」という設定になっており、今回の件で性癖を開放していくのが前半の話になりますが、前半が完全に組織の手によって脳が操作されている状態なので、主人公のそういう特殊性癖すらもヒロイン達を手酷く犯す目的の為に作られた可能性があるんですよね。
実際過去回想も加わった合歓との交流でのエロシーンでは普通の性癖っぽいですし。
性癖すらも操られていたのかもと思うと、本当に何一つ自由が無かったんだなぁと思いました。


音楽は全BGM不穏で大変世界観に合っていました。
再プレイして「緊張」などが「無限煉姦」に曲調が似てるなーと思ってましたが同じ作曲の方で納得。
上原さんの不穏だったりハードな時の曲、好きです。
OPの「楽園の扉」は超名曲。
「地の底の楽園で あなたを解き放つ」「憎しみでも あなたの記憶を私だけで 満たせたら 何もいらない」「楽園追われた恋人のように」…歌詞を知った時、すべてが合歓の事を歌った歌だと知ってクリア後のネタバレソングでした。
「内容を知ってるからネタバレになる」タイプの歌が好きなので刺さりましたし、そもそも曲が良過ぎて。
好きなエロゲソングの上位に確実に食い込みます。
歌ってるのも青葉りんごさんなのもズルい。
こんなの、「楽園の扉」はもう青葉さんしか歌えないじゃないですか…
合歓の心の内の歌を合歓の中の人の魂の双子の方が歌うとかもう、この曲は青葉さんの為にある曲だと思いました。
声は全員凄い、黒パケゲーの本気、エロゲ声優の本気、BGVは必聴。
悲鳴だけで喉が焼き切れそうな演技は聞いてて凄みを感じます。
平仮名に濁点文字の喘ぎとか「どう発音するんだよ!!?」を華麗に読み上げるのでプロって凄い。
全員素晴らしいですが、特に合歓役の青空さん、叶役のヒマリさん、先生役の美苑生さんが今作での個人的トップ3。
ネットリボイス、演じる方によって好みが分かれるのですが青空さんのネットリ悪女ボイスが最高過ぎて。
更にはその悪女っぽさは叶の本来の性格を真似て演じた物で、本当の幼馴染としての健気な演技も良く。
合歓の演技を演じるという部分で演技力の高さが見えました。
魂の双子の方を今年プレイで数キャラ聞いていますが、ロリ声がやっぱり多い中で、こういう落ち着いた方の声質が好みだなーと思ったり。
キャストコメント時の低っい声が良すぎて悶ました…話してる内容はおふざけ満載でしたが。
あと、「実質これがデビュー作」みたいに仰ってますが6年前の同じCLOCKUP社の「黒の歌姫」がデビュ…いえ、何も無いです。
叶役のヒマリさんは健気な幼馴染を演じている演技と、本来の性悪な話し方の差が最高。
本来の叶の絶妙に鼻に付くムカつく女感が良いです。
ヒマリさんは今年2作品でお声をお聞きしましたが、どちらも健気で演じている叶方面の演技だったので、真相ルートの性悪叶で演技の違いが聞けて良かったです。
キャストコメントでわんわんプレイを楽しそうに語っている所に若干の本来の叶の雰囲気が出ててフフッとなりました。
御苑生さんも今年は2作でお聞きしてましたが、御苑生さんはやっぱりどこか品があるお声で。
最初は頼りない先生に聞こえても進めて行けば行く程、只者じゃない感じが出て来て好きでした。
凛々しい系はあまり聞いた事が無かった為、傭兵発覚後の話し方も良いなぁと。
キャストコメントは最高オブ最高。
まさかの鼻フックネタ。
鼻フック演技を盛り込みキャストコメントとか…御苑生さんはエロゲ声優を全力で楽しんでいらっしゃる所が最高に好き過ぎます。
こういうの表の女性声優さんはほぼしないので聞いてて楽しくて楽しくて。
キャストコメントまで全力のエロゲ声優でした。
凛音役の杉原さんは凛音っぽくスタジオでのやらかしを懺悔したのが面白く、委員長役の東さんは「出番短い!」に「分かる」となりました。
東さん、今年は「はるとま2」と「連続>>>レイプ」プレイでお聞きしていましたが、気丈なヒロイン合いますね。
今回は気丈過ぎて即退場してしまわれましたが、またガルルルルと歯向かうタイプの気丈ヒロインお聞きしたいです。


「凌辱やスカトロ系じゃ無かったらさほど話題にはならなかった」という意見に「確かにそれもある」と納得する部分もありますが、そういう「凌辱や抜きと思わせて話が練り込んである」というタイプもまたジャンルとして奇をてらった見せ方だとも思うので、そういう部分を前面に出しつつストーリー重視にしたタイプの成功作だとは思っています。
実際、真相を知ると前半は一種の茶番ですし…やっぱり本作は「合歓の主人公に嫌われる為の全力の悪女演技を見る舞台」なんだなぁと。
合歓様のアガペーを一身に感じ取れる作品でした。



プレイ順は
梨香→菜月→凜音→合歓→叶
の順で攻略
叶は合歓攻略後に攻略可



『蒔羽梨香 ルート』
現代風に言うなら分からせメスガキタイプ。
自分が可愛く弱い事を自覚しておりそれを盾になんでも他人にしてもらおうとしますし、食べ物も何もかも欲しがります。
序盤の密室系での足引っ張りタイプでやる事なす事いちいち癪に障る。
なので、押し潰されEDには「サンドイッチザマァwww」となった人も沢山居るかと。
梨香ルートにて主人公は「弱そうで加虐したいから選んだ」と言っていますが、同時にどことなくムカつく子なので「メスガキ分からせで凌辱もしたくなるよね、分かる」とも思ってしまいました。
この部分は主人公は無自覚でしたが、そういう「どことなく癪に障るから」という理由も凌辱理由にありそう。
梨香ルート後半では主人公は梨香を選んだ理由の加虐心に対して「気になっている」と自覚し、梨香も「凌辱に何か理由があるなら受け入れられる」となって結ばれる姿が印象的。
「理由が分からない」という状態が一番の恐怖というのは真理で、「理由があれば納得してしまえる」という人間真理を上手く描いていたと。
ただ、主人公は意識操作させられているので、深層心理での合歓への本来の気持ちで梨香を好きになる気持ちにストッパーがかかってた可能性も有り。
梨香ルートラストでは叶と自分の命が天秤にかけられた際に、主人公が叶を選ぶのを分かった上で、あえて嫌われる行動を取る事で選ばれなかった際に納得できるように叶を責め立てる演技をするのですが、その辺りは今までのメスガキからの成長を感じられました。
最後には自ら屋上から落ちる道を選びますし…ルートラストで輝く子だったと。
ただ、梨香は攻略推奨順の最初であり、本作は推奨順の順番を辿る事で後半の長さが長くなるタイプの為、梨香ルートは他ルートに比べて短いのと、梨香ルート以外では梨香は全く成長しない事。
そして、真相が発覚すると合歓との学園生活で後輩だったくらいしか接点が無い為、全体で見ると空気になりがちなのが残念。
ルート後は完全に空気読めないクソガキでしたし…
まぁ、本作は「凌辱ゲー」と言いつつも先生は大人の余裕がありますし、凜音は達観していますし、合歓は何をやっても喜びますし、叶は献身を演じている為、あまり無理矢理っぽさは無く。
そういう意味では梨香は凌辱での拒否要員だったとは思っています。
本当に嫌がる悲鳴を上げるのは梨香くらいですし、凌辱ゲーとしては必要な子でした。


『葵菜月 ルート』
先生、好きです、先生。
大人の余裕持ってる女性スキーとしては「教師として」と「大人だから」という理由で主人公の過激プレイを受けた後もさほど気にしてないのが好きですし、それ以上に主人公の精神状態を気遣ってくれるのが好き。
見た目や雰囲気は「頼りない先生」だけど、ルートを辿れば辿るほど余裕の方が見えて来るのと、真相を知ると激強い雇われ傭兵で「そりゃ余裕だわな…」となるという。
鼻フックや剃毛プレイ、生理プレイなどを受け持ちますが、任務とかでそれ以上の経験してそう。
作中の武力レベルがおそらくトップくらいに強い人。
唯一の非処女なのも大人だからという理由もですが、経歴的に身体を使った任務とかしてそうなのも良い、好き。
前半のゲーム中、なんだかんだ善人を捨てられない主人公を気にかけたり、主人公と合歓の関係を知っているからか色々と思う所があったり、組織に雇われてはいるけれど全肯定はしておらず不満点が多そうな所があったり、教師を演じる事で生徒の方に情が芽生えたり。
傭兵として強いけれど、情には流される部分があるのでなんだかんだ善人だよなーと。
まぁ善人だから主人公と波長が合ったとも言えますが。
正直、凛音よりも真相での立ち位置が重要な為、ルート推奨順は凛音よりも後が良かったのでは?とは思いました。


『白夜凛音 ルート』
正直後半???となるルート。
組織に対立した宗教の教団の教祖の娘。
真相以外の各ルート後半で合歓に対立する組織が必要な為、別組織は確かに必要になりますが、「凛音の母が幼少期の主人公を拐い、襲い、凛音を孕んだ」の設定はちょっと無茶があると思ったり。
主人公と凛音は見た目一桁しか年齢違わないですし、「孕んだ後、組織の技術で成長化」も無理があるというか、「その技術がある事が本編にどう意味があるのか?」くらいにしかならず。
インモラルゲーとして父と娘の近親相姦を描きたかったのかもですが、別に必要無いインモラルを入れた結果、凛音の話だけ浮きまくった感じに。
これならまだ「凛音の過去すらも作られた「夢」の一部である」という方が納得出来ます。
ただ、主人公が童貞スタートかと思いきや非童貞(とは言っても襲われている為被害者ではある)な所は斬新で面白かったです。
初体験がババアに逆レイプとかトラウマだよな…
ルート後半は浮いてるなーとは思ってましたが、初回クリア後にこのルート後半だけ別ライターの方と聞いて納得したというか。
「無限煉姦」好きだったので和泉さんの書く話は好きですが、他ライターさんが主軸で他を全て書いた場合に一箇所だけ別の方が書かれると好きなライターさんでも浮くんだなぁと。
「眠り姫」である合歓のスペアなのは分かりますが、「眠り姫」の代用品である合歓も元々の「眠り姫」の少女のクローンですし、別の人間が「眠り姫」になれるのかも謎。
色々と一人だけ世界が違う子だったとは思います。
凛音のキャラ自体は見た目や性格はめちゃくちゃ好きですし、どんなプレイでも淡々と受け答える姿は好きです。
淡々と卑語を言うの好きですし、過激なプレイも「(宗教的な)罰だから」と受ける姿はそそります。
黒髪ロングセーラー服好きと、無表情エロ好きにはたまらないキャラでした。


『真中合歓 ルート』
彼女のルートでありながら、謎は解明されず。
最後の最後で合歓を殺そうと試みるも仕損じる為、このルートでは叶と合歓の賭けは合歓の負けになるんですよね…
このルート後の事を考えると、合歓は「眠り姫」のスペアになるんだろうなと。
前半のエロパートで合歓だけ異様に他キャラよりもプレイがハードな所に叶の嫌らしさを感じます。
とは言っても、合歓は相手が主人公であるならどんなプレイも本気で嫌がる事は無い為、愛、ですね。
合歓が取り乱すのは、今作開始前のリアル世界で主人公が殺されかけた時と凛音ルートで他の男子に犯されそうになった時くらい。
多分、その際に「主人公には見せないで」と小さくお願いしてるっぽく。
主人公の行動はどんな物も受け入れる合歓も、凛音の命令で他の男から犯される事には拒否反応を示す所が健気で乙女だなぁと。
真相を知ってると悲惨なシーンですが、真相を知ってるからこそ滾るものもありました。
主人公の命令で歯を抜かれ他の男子のフェラをする事になった際は辛そうにしつつも、主人公の命令だから拒否はしないんですよね…
マジ、合歓様、アガペーだ…
いきなり意識がプッツンして終わるので謎の多いルートですが、合歓が敗北した事が分かると納得する作りになっていました。


『帆刈叶 ルート』
オールエンド。
このルートをラストが絶対条件なので、合歓ルートでのロックだけでなく全ルートでのロックをかけるべきだったのでは?とも。
というか推奨順があるのでルートロックかかってても良かったくらい。
でもそれをしちゃうと抜きゲーとして楽しんでる層としては「好きなキャラだけプレイしたい」という方も居るので難しいのかも…
でも、叶は初回攻略不可だし、ストーリー重視だとも取れるのでは…そういう塩梅は難しいですね。
前半の種明かしと合歓の真相開示。
叶ルートなのに叶が黒幕で真の性格はクソ女悪女の為、叶ルートでありながらも真合歓ルートという。
そもそも本作はどのルートでもおそらく他ルートでは合歓は敗北している為、組織の手がかかった上でEDを迎えており、夢を見続けているEDになっている可能性が、先生のルートもちゃんと帰還出来てるかちょっと危う気ですし。
現実に完全に帰還出来るのはこのルートだけかと。
合歓様の深い愛を知り合歓への印象反転と叶への印象反転ルートの為、叶への好感度ダダっ低で終わりますが、色々と経歴を知ると叶もまたスパイだった母親の愛情を受けられていないので悲惨にも見えます。
そういう境遇やラストの死に際もあり、叶の人生もまた切ない。
死に際の「何で合歓を助けたんだろう」と、自分の善性や合歓への同情を認めたくない頑なさとそれに伴う空虚さが好きです。
ただ、前半の凌辱に関しては他のキャラよりもゆるっゆるのプレイが多い為、「自分に甘々だなww」とは思ってしまいます。
…とは言っても異物排泄があったり、中盤の学園編で合歓からの命令で人間コインランドリーがあったり、単品で見ると重いプレイもあるので、完全に甘いとも言えない。
人間コインランドリーに関しては想定外の可能性もありますが、異物排泄は趣味だったんでしょうか…それとも一個は濃いプレイ入れておこうくらいの気持ちだったのでしょうか…そこは謎。
ラスト、扉のシーンで現実の合歓を救う為に帰還する際の合歓との会話はとても好きでした。
あそこは本当に愛です、合歓の愛が深い、どこまでも深い。
合歓がこのルートでは現実で最後の最後まで処女なのも神聖さがあって好きです。



「スカトロゲーに巧妙に隠された良シナリオ」「予想外の話の良さ」などで好評だった本作ですが、間違いなく自分にもバッチバチに刺さった一作でした。
主人公を救う為に、悪を演じる一人の少女、最後に好感度が反転するダブルヒロイン…好みにも程があります。
話の良さを筆頭にエロのニッチさや声優さんの迫真の演技、絵の良さに他メーカーも真似て欲しいほどの快適UI(スキップも速度を選べるとか神か?)。
などなど、ユーザーを飽きさせない工夫が至る所に敷き詰められた作品でした。
CLOCKUPはそれまで凌辱ゲーメーカーで普通くらいの位置でしたが、本作で一気に知名度が上がり、更に話の方で支持を得る作品がコンスタントに出る事になっているので、今作はCLOCKUPのターニングポイントになっていると思います。
阿久津さん監督作品は今後もまたどこかでプレイしたい、そう思える一作でした。



※ゲームの攻略で検索される方がいらっしゃるみたいなので参考にさせて頂いた攻略サイト様を失礼します。
参考攻略サイト様:愚者の館(アーカイブ) 様
http://sagaoz.net/foolmaker/
 euphoria ページ
http://sagaoz.net/foolmaker/game/y/euphoria.html