ひっそりと群生

ひっそりと持ってるCDの情報やゲームの感想上げたり。購入物の記録など。気ままに。飽きっぽいので途中で止まったらご愛嬌。

2022年に触れて好きだった作品トップ10

全年齢とエロゲで2022年にプレイして好きだった作品を上げていこうと思います。






【2022年に触れて好きだった全年齢ノベルゲームトップ10】
①ルートダブル -Before Crime * After Days-
②墨染楼閣
③つくも3回サンク
④Re:Bus
⑤BRADLEY
⑥日陰の日葵 - sun in the shade
⑦フサの大正女中ぐらし
⑧ぐらぐらする
⑨ORDER
ミラーリングサマー

以下、コメントです。




ミラーリングサマー』(フリゲ)
DL】【感想
プレイ時間約3時間45分くらい。
夏の人探しと自分の記憶を巡る田舎のミステリー作。
公式ではジャンルにミステリーの記載は無いですが、謎が謎を呼び、それが丁寧に綺麗に開示されていく流れは圧巻の一言、少なくとも謎に覆われた作品ではありました。
創作をする時に「これを入れたい!」となる要素をこれでもかと詰め込みながらも破綻する事なく纏め上げた手腕にはアッパレでした。




『ORDER』(フリゲ)
DL】【感想
プレイ時間約45分くらい。
私の選択が社会を変える、世界を革命する。
這い上がり、成り上がった先、権力を手に入れた主人公が選び取る社会はどんな世界か…
自分の選択が良い方向にも悪い方向にも変わり。
進化なのか退化なのかは分かりませんが、確実に変化をもたらしていたのがとても面白かったです。




『ぐらぐらする』(フリゲ)
DL】【感想
プレイ時間約1時間くらい、15禁。
新社会人、雨の降る日、心になにか引っかかるものがある…ぐらぐらする。
職場という狭い場所で繰り広げられる地獄の人間模様。
悪い人は居ない、でも、無神経な人間は居る。善悪で判断出来ないものが一番厄介な、これはそんなお話。
前作、「隠さなきゃ」もでしたが自分は染居様が描かれる人間の心理の揺れ動きが好きみたいです。明日は、我が身。




『フサの大正女中ぐらし』(フリゲ)
DL】【感想
プレイ時間約45分くらい。
大正の女性の生き方がそこにありました。
今よりも不自由で、けれどその中で懸命に大きな花を咲かすかのように笑顔で居続ける少女の物語。
日々雲隠れ様の時代考証には本当に目をみはるものがあります。
前作「鼓草」もですが、時代物の乙女ゲーの金字塔のような作品です。




『日陰の日葵 - sun in the shade』(フリゲ)
DL】【感想
プレイ時間約時間45分くらい。
幼馴染のヒマリ、夕暮れの世界、将来の夢。
早く大人になりたいのに、でもどこかで子供を捨てられず…
それでも、周りが暖かく手を伸ばし続けてくれるから、ゆっくりでも前に進んで行ける。そんな作品。
立ち絵がほぼ無く、一枚絵やオリジナルの背景のみで進んで行くイラストの美しさや構図の上手さを目で追うのが楽しかったです。




『BRADLEY』(フリゲ)
DL】【感想
プレイ時間約時間15分くらい、15禁。
服役中の模範囚に対しての精神科医ブラッドリーの診断。
『彼女』の記憶を辿って行くうちに辿り着く、ORANGE、オレンジ、橙…果たして『彼女』の記憶の奥底に眠るものとは何なのか?
洋画のような作風で、一本のサイコサスペンスを見終えた気持ちになりました。
6作目にあたる「椿堂ノ火」もとても好きなのですが柘榴雨様の毎回変わる作風には驚かされます。




『Re:Bus』(フリゲ)
DL】【感想
プレイ時間約2時間30分くらい、15禁。
夜、バス停、個性的な人々との出会い。
「夜の雰囲気」の面白い所を全部詰め込んだような作品。
時間管理、タスク管理としても丁度いいくらいの難易度で個人的に良い手応えで。
秋の夜風に当たりながらプレイしたい…そんな風情のある作風でした。




『つくも3回サンク』(同人)
DL】【感想
プレイ時間約45分くらい。
出会いに、他者との繋がりに、君が居る事に感謝を。
きゅうすの妖怪に出会うという非日常が訪れても当たり前の日常を謳歌して。
そんな当たり前の日常だからこそ愛おしいものが沢山あって。
日常の一部を切り取った中に沢山の感謝が詰まっており、胸が暖かくなる作品でした。




『墨染楼閣』(フリゲ)
プレイ】【感想
プレイ時間約12時間45分くらい。
お勧め頂いた作品。「大正浪漫」「伝奇」「SF」「ホラー」「ミステリー」、ここぞとばかりに好きな要素のオンパレードでした。
乙女ゲーでは無いですが、濃い男性キャラに一家言あったり、成長する少年に一家言ある方は寄っておいでや見ておいでの作風です。
殆どの謎は全て回収されるので伏線回収という言葉にピンと来た方も是非!
ただ、ノベコレでの「プレイ時間:1時間以上」やアツマールでの「想定プレイ時間180分」はサバというレベルでないほどにサバを読んでいるのでプレイ時間だけはお気をつけ下さい。




『ルートダブル -Before Crime * After Days-』(商業)
感想
プレイ時間約32時間30分くらい。
閉じ込められた場所は原子力が暴走する研究施設だった。
放射能の驚異に怯えながらも救助活動をする救助隊員達と何故研究施設に居るのか、何故救急隊員から逃れようとするのか…同じく研究施設に閉じ込められた学生達の攻防を描いた本作。
救急隊員でありながらも記憶を失った主人公、渡瀬と、学生主人公、夏彦、二人の視点から物語は進みます。
「正義は人の数だけ存在する」を軸に置きそれぞれがヒロイズムを貫く本作。「infinityシリーズ」「科学ADVシリーズ」のような作風が好きな人にはお勧め出来る一作です。





【2022年に触れて好きだったエロゲトップ10】
①Demons Roots
②神様のゲーム -監禁された6人の男女-
③終わる世界とバースデイ
④冬は幻の鏡
⑤King Exit
⑥Making*Lovers
⑦芙蓉の浄土に安き給う
⑧屋上の百合霊さん
蒼色輪廻
⑩書淫、或いは失われた夢の物語。

以下、コメントです。




『書淫、或いは失われた夢の物語。』(商業)
感想
プレイ時間約2時間45分くらい。
伝説の作品をプレイ出来る機会があり、本当に嬉しかったです!
00年代にしてはちょっと特異な作風で驚いたゲームでした…
不穏な空気、ダブル主人公どちらの視点も常に漂う不安感、一筋縄ではいかないヒロイン達。
「後悔の物語」に相応しいドロドロとした何かが渦巻く夢の物語でした。




蒼色輪廻』(商業)
DL】【感想
プレイ時間約9時間30分くらい。
こちらもまた00年代の実験作。
現代で死を経験し生き返り、そして異世界でもまた死を経験し生き返り。
何度も転生を重ねる一人の男の不幸なのか幸福なのか…?な物語。
主人公の堂浦君が本当にダメダメのダメで苛立ちを通り越すくらいに見ていて楽しかったです。




『屋上の百合霊さん』(商業)
DL】【感想
プレイ時間約14時間くらい。
DL項目は通常版を張ってますが、今はフルコーラス版を購入が良いと思います。
素直に、真っ直ぐに、みんな良い子の物語で見ていて楽しかったです。
百合っぷるを形成していく話ですが、群像劇としての物語性が高いのも特徴。
終わった後に笑顔で両手を掲げながら「みんな幸せになーれ!!」と大声で言える作品でした。




『芙蓉の浄土に安き給う』(同人)
DL】【感想
プレイ時間約1時間45分くらい。
幸せな結末…とは?
いや、見方によってはミータオが幸せに感じている結末はあると言えばあります。
けれどそれは本当に彼女の本心なのか…それとも外的要因からそう思っているのか…
攻略男性キャラが二人とも良い感じに地雷の上でタップダンスを繰り広げているタイプでいっそ清々しい気持ちになりました。ミータオは女神。




『Making*Lovers』(商業)
DL】【感想
プレイ時間約15時間15分くらい。
笑うものか!!と意気込んで大爆笑したので負けです。
会話と地の文、ボケとツッコミ、声優さんの台詞回し、どれもこれもテンポやリズムの良さが半端じゃないです。
序盤から振り切っていたので「後半でこのテンポが消えてダレるかも…」と心配していましたが最後の最後までこのノリで駆け抜けました、お見事。
主人公の独特な性格や感性もまた面白さに拍車をかけていました、納得の名作です。




『King Exit』(同人)
DL】【感想
プレイ時間1周は約23時間30分、3周して約38時間くらいでした。
RPGにおける欲しいシステムをほぼ網羅しており快適なプレイ。
更にはイラスト良し、話の流れ良し、エロ良しと引く所のない作り。
後半にはあっと驚く仕掛けもあり…とにかく強い、何もかもが強過ぎます。
ただラストが大団円スキーな人には少し受け付けなかったり、メインヒロインの影が薄めだった所が難点…それ以外は本当に凄さに溢れた作品でした。




『冬は幻の鏡』(フリゲ)
DL】【感想】
プレイ時間約17時間45分くらい。
冬の一週間、3人+αの視点で繰り広げられる怪異譚。
片方の視点で見えていたものが片方では見えず、片方が知る事と片方が知る事を総合する事で世界の全貌が見えてくる、そんな群像劇のお手本のような作品。
特に最終ルートであるとあるキャラクターは今までの視点、他キャラから見た印象と本人の思考言動価値観が全く違っており驚きがありました。
ラストが若干尻切れトンボな感はありますが、今作での大きな謎は回収されるので、終わった後の爽やかさはありました。




『終わる世界とバースデイ』(商業)
感想
プレイ時間約12時間くらい。
色々な謎などは途中で気付く人は気付くとは思うのですが、それでもメインヒロインとの関係やラストの美しさにやられました。
謎が謎を呼ぶ展開も、真相に気付くまでは「なんで!!?」の連続になると思います。
EDへの入り方の鮮やかさと美しさと切なさ。
喪失感もありながらも一つの幸福でもあり。この想いを胸に前に進んで行くしかないよな…という気持ちにさせられました。




『神様のゲーム -監禁された6人の男女-』(商業)
DL】【感想】
プレイ時間約16時間くらい。
「善人だらけのデスゲーム」という煽り文句通りの作品。
悪を成そうとする悪よりも、善から出た無自覚の悪の方がタチが悪い。
人は常に灰色の上に立って生きている…そんな曖昧な人間の心理をこれでもかと描き尽くした本作。
正直絵や音楽で心が動く事が無かったのですが、心理描写だけで突き抜けて行ったので今作もまた間違いなく名作と言える作品でした。




『Demons Roots』(同人)
DL】【感想
プレイ時間1周目は約50時間30分くらい、2周目を合わせると約74時間15分くらい、3周目を合わせると約88時間30分くらい。
まぁ、もうね、今作が圧倒的でした…
自分がプレイした同人エロRPGが少ない事は理解しつつも、現在ある同人エロRPGの中で頭一つ飛び抜けて凄い作品だとは思ってます。
「King Exit」がシステムが最上級だったのに更にシステムを良く出来るんだ…と驚きました、ストレスフリーに命を注いでると思います…
絵、エロ、物語の盛り上がりも素晴らしく、引く所ほぼ無しなのですが…ちょっとラストが個人的に辛く…
「King Exit」ありきの物語なので仕方無さを感じつつ、若干「King Exit」の引き立て役になっていた所が「Demons Roots」を好きな身としては辛かったです。
その点以外は完璧!お見事!パーフェクト!!な作品でした!!





今年は後半時間的にもやる気的にもあまりゲームに触れられなかったので少なめでしたが、大粒の作品には触れられたと思ってます。
商業は時間がかかりつつも、平均した面白さやクオリティがあったりで、新しい発見があったりもしました。
来年はもう少しプレイ本数を増やしたいと思いつつ、でも無理しない程度にやって行きたいとも思います。